奥能登国際芸術祭に行ってきた

昨日キャバレー体験記を書きましたが、今日は本編の芸術祭のことを。
キャバレー参加者向けのツアーがあり、様々なアート作品を見ることが出来ました。
一つ一つの作品については、気になったものを各自調べてもらうとして(適当でスミマセン)、ざっくりとした感想だけを。

あれから2週間以上経ってしまったので、芸術祭の記憶が薄れつつあるのですけれど、
見終わって強烈に感じたのは、「ここにアートがある意味って何だろう?」でした。
あまりアートを見るほうでないこともあり、アートフェス参加も初めてだったのですが、
奥能登という、人口が減っている街のいたるところに、カッコいい、可愛い、異様なものが展示されているんです。
でそういったアートが展示されている場の多くは、廃校であり、廃線になった駅でありの「人がいなくなった場所」でした。

芸術祭をやっている期間だから、街にはたくさんの人が訪れていたのだけれど、
ふとした瞬間に、今日ここに来ている人たちはここに定着する人ではなく、廃校に人は戻ってこないし、ここに電車が通ることも、もうないのだろうなと感じてしまって、何だか複雑な気持ちになってしまった。
それは珠洲市だけの話だけではなく、きっと日本の至るところで見られる風景で、いわゆる限界集落的な場所に触れたことのなかった人間にとって、少しショックな光景でもありました。

芸術祭によって初めて奥能登にある珠洲市に来る人達が沢山いるのだと思います。
そのうちの何割かは奥能登の魅力を知り戻ってくる。
僕も多分その一人で、本当に素敵な場所だとわかったので、どこかのタイミングで家族でまた行きたいな、と感じています。
そうやって再訪する人を生み出すのが芸術祭の価値かもしれないし、そもそもこうやって考えること自体が、価値なのかもしれないけれど、現状に対して何もできない自分とも向き合うことになり、単純に楽しめた、でない後味が残りました。

芸術祭に参加して、素敵なアートをたくさん見て、楽しかった、で終われたほうが気分は良かったのかもしれないけれど、こうやって考えさせられることも、また芸術祭の役割なのだ、と今は思うことにしています。

以下、芸術祭の写真アーカイブです。
カッコいいものが沢山あるので、ぜひ現地で!





















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